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高齢者の転倒による骨折を防ぐ


高齢者の転倒・骨折の原因

高齢者の事故で非常に多いのが転倒による骨折です。

人は高齢になると筋力が急速に衰えてしまうのですが、特に抗重力筋と言われる体を支えるための筋肉が弱まりやすくなるので、十分に注意をしなければいけません。
特に出産経験のある女性の場合、高齢になると急激に骨がもろくなってしまうという傾向があるので、より一層注意をしましょう。

転倒事故の特徴として、屋外だけでなく室内でも多く起こるということがあります。
フローリングの床やお風呂場など滑りやすい場所で転倒をすることで病院に運ばれる高齢者は非常に多く、特に75歳以上の人で転倒がそのまま骨折などの重篤な症状になりやすいのです。
骨折が起こるヶ所としては、太ももの付け根部分(大腿骨頚部)や、背骨(脊椎)が最も多く、他にも体をかばうときに腕の付け根(上腕骨頸部)や、手首(橈骨遠位端)が折れることもあります。

高齢者が一旦骨折をしてしまうと、そこから回復するまで非常に時間がかかってしまいます。
大腿骨頚部など歩行に必要な重要な部位が骨折をしてしまうと、そのまま寝たきり状態になってしまい、そこから認知症などを発症することもあるでしょう。

高齢者の骨折を防ぐためには、まず普段から足腰をできるだけ丈夫にするトレーニングをするとともに、転倒しづらい環境を整備していくことが求められます。

環境整備等の対策を紹介

転倒を防ぐための環境整備として、まず住宅のバリアフリー化があります。
バリアフリー住宅はリフォームをする費用が介護保険の対象になったり、住宅補助政策により補助金を受けることもできるので早めに着手をすると良いでしょう。

バリアフリー住宅においては住宅内の段差をなくすとともに、滑りやすいフローリングを滑りにくい素材に変更をしていきます。
また転倒しにくくするために廊下や階段に手摺をつけて歩きやすくします。
特に古い日本家屋は段差が多く転倒しやすい要素がたくさんありますので、高齢者だけで生活をするにはあまり適していません。

もし本格的なバリアフリーが難しいということであれば、後付として転倒しにくくするグッズを設置することもできます。
例えばお風呂場での転倒を防ぐためのお風呂マットや、置いて使える手すりといったような製品です。
それと高齢者向けの杖も上手に使っていくと、転倒を防ぐ便利なグッズになります。

基本的なことですが、部屋の中が散らかっているとそれだけ足場が悪くなり、転倒もしやすくなってしまいます。
自分で掃除をすることが難しいという場合は、ヘルパーさんを上手に利用しながら、できるだけ丁寧に毎日の清掃をしていくようにしましょう。

それと万が一の転倒のときにすぐに救急車を呼べるように、緊急ボタンを設置しておくこともおすすめです。