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認知症ケア技法「ユマニチュード」について


ユマニチュードとは

高齢者の健康問題として年々深刻化している認知症ですが、それに対応できる新しいメソッドとして「ユマニチュード」というものがあります。

「ユマニチュード(Humanitude)」はフランス語で「人間らしさ」という意味の言葉から来ています。
最初に認知症ケアとして行われるようになったのもフランスで、大きな特徴となっているのが4つの柱をもとにした健康対策をするということです。
4つの柱とは「見る」「話す」「触れる」「立つ」で、介護活動をしていくときにこの4つを重点的に行なっていくことが認知症をケアすることに大変有効であるとしています。

なぜ今「ユマニチュード」が注目をされているかというと、高齢者介護の現場においては「人間らしさ」がたびたび問題になってくるためです。

認知症を発症した高齢者の多くは、精神的にはまるで聞き分けのない幼児のような行動をとることもあり、それを介護する人にとってはかなりの忍耐力を必要とします。
まだ認知症ではない高齢者であっても、失禁や物忘れ、迷子といったようなことを繰り返すようになると、家族や周囲の人からひどい叱責を受けたり冷たい目を向けられてしまうことになるでしょう。

そうした人間の尊厳を損なうような対応をされてしまうと、そこから認知症は急速に進行してしまうのです。
そこで「ユマニチュード」では人間らしさを保った介護を心がけることにより、認知症の進行を抑え、自分で生活をできるようになる力を高齢者につけさせることに役立ちます。

概要や基本を考慮した実践方法の紹介

ユマニチュードを実践するときには「回復を目指す」か「機能を保つ」そして「最期まで寄り添う」という3つの目標をまず最初に設定します。

既にかなり高齢になっている人の場合、認知症が一旦発症するとそこから劇的に回復をすることは難しくなります。
そこで残りの人生をより快適に過ごすために、ユマニチュードを実践する介護者は最終的に何を目的にするかということを考えていくことになるでしょう。

その上で、最初に説明をした4つの柱に従った介護を実践していきます。
まず「見る」というのは、食事や歩行など介助活動をするときに相手のことをしっかりと見るようにします。
人は目を合わせることで相手から平等に扱われていると感じることができます。
まずはしっかりと介護をする相手を視線を合わせ、友情を培うようにしていきましょう。

「話す」「触れる」「立つ」ということも同様に、気をつけて行うことで介護を受ける人にとっての「人間らしさ」を回復することに関わります。
ユマニチュードは認知症ケアをする本人だけでなく、介助者やその家族にとっても非常に有意義な効果をもたらしてくれるのです。