Site Loader

老老介護、認認介護とは

高齢者介護の問題として、ここ最近広く指摘をされるようになってきていることが「老老介護」や「認認介護」です。

まず「老老介護」ですが、これは正式な定義では65歳以上の人が65歳以上の人を介護している状態のこととされています。
一般的に「老老介護」というのは同年代の夫婦が二人で生活をしていて、その片方が病気やケガにより自立した生活を送れなくなってしまった状態のことです。

しかし近年では平均寿命が延びたことや、家族が介護の責任を負うということから80代の親を60代の子供が介護をしたり、またその逆の立場で介護をするというような事例も増えてきました。
その場合も同じく「老老介護」というように表現されます。

「老老介護」がさらに進んだ状態としてあるのが「認認介護」で、これは認知症の要介護と認定をされている人が同じく認知症として認定されている人を介護するという状態のことです。
認知症にも比較的軽度な場合と重度の場合とがありますので、夫婦や親子など比較的軽い認知症患者が同じく認知症の家族を介護するというかなり難しい状態となります。

調査によるとこの認認介護は年々増加する傾向にあり、山口県内では在宅介護をしている人のうち約10%が認認介護状態にあることがわかっています。
老老介護を続けているうちに自覚症状がないまま認認介護状態になってしまうという事例もあり、介護を必要としている人なら誰しも危険があることなのです。

原因と問題点や今後の対策

なぜ老老介護や認認介護が増えているかというと、そのキーワードとなるのは「高齢化」「核家族化」「世代による価値観」それに「経済問題」というようなことです。

まず「高齢化」については先にも述べたように、平均寿命が延びたことによりかなりの高齢者が生活をしていくことになってきました。
男女とも80歳を超える人も珍しくなくなっており、それを支える家族も当然高齢になってきます。

次に「核家族化」ですが、これは子供が就職や結婚をして独立をしたあとには親と世帯を別にすることが多くなっており、残された夫婦が高齢のまま二人だけで生活をするいう世帯ができています。
もっとも親世帯と子供世帯が同居であったからといって介護ができる人員が確保できるわけではなく、実質的には同居をしていても老老介護状態にあるということも珍しくありません。

現在の高齢者世代の多くでは「家族以外が介護をするのは恥ずかしいこと」というような意識が共有されており、それが公的機関など第三者が介護に携わることを拒否する感情になっていたりします。

「金銭問題」もあり、いわゆる貧困老人状態になると介護サービスを十分に受けることができず、老老介護で我慢をするという状態になっているのです。