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スケジュール帳

エンディングノートを作成する意味を考える

現在でこそ「終活」は一般的に知られる言葉となりましたが、少し以前までは本人が生きているのに先に「死ぬ」ことを考えるのは不吉で避けるべきことのように言われてきました。

特に日本においては「言霊」信仰が民間で崇拝されてきた歴史があることから、生きているうちに死ぬことを考えたり口にしたりすること事態がタブーのように扱われたりしています。

しかし口に出さなかったからといってその人が未来永劫生き続けることができるわけではありませんので、見たくない事実から目をそらすのではなくあえて真正面から向き合うということも大切になってきます。

エンディングノートはまさにそうした生存中から自分の身に起こるであろう「死」を考えるためのアイテムであり、作成をしていくことで自分の人生を振り返り総括することができます。

エンディングノートに記載する事項としては、「財産について」「お墓について」「葬儀について」といったことが中心になってきます。

具体的な財産分与については、遺族間で余計な争いを起こさないよう遺言書を合わせて作っておくことが勧められますが、例えば分割不可能な住宅や土地建物、借地や借家があるという場合にはどのように継承させていくかということをはっきり記載しておくことで、話し合いをスムーズに行うことができます。

入るお墓や葬儀の方法についても現在では従来の宗教的観念にとらわれない多様化が進んでいるところであり、どのような方法で式をして火葬はどうするかということをあらかじめ見積もっておくことで遺族への負担を減らすことにもなります。

自分の人生を振り返ることで見えてくるもの

エンディングノートでは実務的なことばかりではなく、自分史としての記録をするという役目もあります。
例えば「自分が死んだことを伝えて欲しい人」を考えるとき、人生のフェーズにおいてどういった人と出会いどんなことをしてもらったかという思い出すきっかけになります。

一般的なエンディングノートを作成するきっかけとして会社を定年退職したタイミングがありますが、仕事から退いたことによりこれまでの人生で自分はどんなことをしてきたかという総括をすることのきっかけにもなります。

もし体がまだまだ健康で十分に動けるようならば、思い切って会いに行ってみるということもできます。
エンディングノートは単にノートを作るということだけではなく、これから残された時間を使って自分ができることは何かということを整理する役割もあります。

作成をするときには一方的に遺族に「こうしろ」と命令するのではなく、生前は言えなかった感謝の気持ちなどを素直に伝えることも気にとめておいてください。